このステップで何をするか
②で集めた情報を、ただ並べておくのではなく、比較したり分類したり結びつけたりしながら意味を読み取ります。集めた情報のうちどれが本当に問いに効くのかを見極め、関係を整理し、問いに対して「自分はこう答えられそうだ」と言える形に組み立てる段階です。最終的に手元に残すのは、問いに対する答えの骨組み(主張と、それを支える根拠)です。
このステップが大事な理由
情報は集めただけでは答えになりません。集まったメモや数字をそのまま貼り合わせても、みなさんの考えが伝わる文章にはならないからです。
集めた情報の中には、似ているもの・反対のもの・つながっているものが必ず混ざっています。これらをいったん並べ替え、見比べ、関係を考えることで、はじめて「問いに対して自分はこう答えられそうだ」という主張の骨組みが見えてきます。文科省も、このステップは学校現場で手薄になりがちと指摘しています。情報を「集めて終わり」にせず、自分の頭で意味づける時間を必ず確保してください。
具体的な進め方
整理・分析は、大きく3つの動きで進みます。順番は前後しても構いませんし、行き来しながら進めても問題ありません。
使うとよい方法・ツール
整理・分析には、昔から使われている方法がいくつかあります。すべてを使う必要はなく、問いの種類や、集めた情報の形に合わせて選びましょう。1つの方法で足りなければ、組み合わせて使ってもかまいません。
集めた情報には、言葉で書かれたもの(インタビューの記録・観察メモ・自由記述など)と、数字で表せるもの(アンケートの回答数・計測値など)の2種類があります。言葉の情報は、似たもの同士をまとめて見出しをつけるやり方が向きます。一方、数字の情報は、表やグラフにして全体の傾向や割合を見るやり方が向きます。両方が混ざっている時は、それぞれの方法を組み合わせ、最後に「言葉から見えたこと」と「数字から見えたこと」をつなげて読み解いてみてください。どの方法を使うにしても、はじめからきれいな図表を目指す必要はありません。手書きや付箋など、自分たちが動かしやすい形で始め、見えてきた関係に合わせて整え直していくのが現実的です。
つまずきやすいポイント
身近な例で見てみる
「うちの学校の図書館の利用者が減っているのはなぜ?」という問いに対し、集めた情報を整理してみました。アンケートの自由記述を付箋にして似たものでまとめると、「開館時間が合わない」「読みたい本がない」「居づらい」の3グループが見えました。さらに学年ごとにかけ合わせて見ると、「居づらい」と書いたのは1年生に多いと分かりました。図書委員へのインタビューと合わせて、「1年生にとって入りづらい空気」が利用減少の一因では、という主張の骨組みができました。
次のステップへ
このステップで手元に残った主張と、それを支える根拠(情報と出典つき)を、次の「④ まとめ・表現」に持っていきます。次のステップでは、誰に・何のために伝えるかを決め、主張と根拠を相手に届く形に組み立てて発表し、聞き手との対話を通して考えをさらに深めます。整理・分析で書き出した主張の骨組みが、そのまま発表資料の骨格になります。