リソース一覧に戻る
課題設定ツール サンプル集完成形と「たどり着き方」を
完成形と「たどり着き方」を
見てみよう
課題設定ツールでたまる「あなたの探究の軸」5項目。
埋まった完成形のサンプルと、AIメンターとの対話で問い・仮説にたどり着くまでの見本を用意しました。
このページの見方
- ・ここに載っているのは正解ではなく、「別の班の例」。同じものを書いても、キミの探究にはなりません。
- ・見てほしいのは中身より、5項目の「形」と、詰まったところからの「たどり着き方」です。
- ・入口は社会課題じゃなくてもOK。部活のくやしさ、毎日のモヤモヤ、地元の風景の変化——ぜんぶ探究の入口になります。
完成形サンプル: 4つの班の「探究の軸」
入口も、問いの型も、班ごとにバラバラ。それでいいんです。
①部活のくやしさから問い: 検証型
1
領域
部活動(バレーボール部)
2
なぜ気になるか
毎日遅くまで練習しているのに、練習時間が短いはずの学校に負けた。「練習は長いほど強くなる」って本当なのか、ずっと引っかかっている。
3
テーマ
「勝てるチーム」の練習のしかた
問い = この班が立てた課題
県大会で上位に入るチームは、すべて練習時間が長いのか?
5
仮説
練習時間の長さより、目的のはっきりした練習メニューやチームの雰囲気のほうが、勝敗に関係しているのではないか。
②地元の風景の変化から問い: どうしたら型
1
領域
地元の商店街
2
なぜ気になるか
小さいころ家族と通った商店街の店が、帰るたびに1つずつ閉まっていて、さびしいと感じたから。
3
テーマ
高校生と商店街の接点
問い = この班が立てた課題
どうしたら高校生が地元の商店街に足を運ぶようになるのか?
5
仮説
高校生向けの商品やイベントがないから行かないだけで、行くきっかけさえあれば足を運ぶのではないか。
③毎日の生活の違和感から問い: なぜ型
1
領域
睡眠と生活リズム
2
なぜ気になるか
授業中は眠くてつらいのに、夜になるとつい夜ふかししてしまう。周りも「寝てない自慢」ばかりで、なんか変だと思った。
3
テーマ
高校生の夜ふかし
問い = この班が立てた課題
なぜ高校生は、睡眠が大事だと知っているのに夜ふかしをやめられないのか?
5
仮説
スマホのせいだけではなく、部活や課題で自由な時間が夜しか残らないことが大きいのではないか。
④ニュースへの「ほんと?」から問い: 比較型
1
領域
地域の人口減少
2
なぜ気になるか
「山口県は若者の県外流出が多い」というニュースを見て、自分も卒業したらどうするんだろう、と考えたから。
3
テーマ
若者に選ばれる町の条件
問い = この班が立てた課題
若者が戻ってくる町と、戻ってこない町では、何がちがうのか?
5
仮説
仕事の数だけでなく、「地元で楽しく暮らしているイメージ」を持てるかどうかがちがうのではないか。
問いの型は、1つじゃない
4つのサンプルの問いは、それぞれ別の型でできています。
どうしたら型
どうしたら〇〇できるのか?
解決の方法を考えたいとき
→ サンプル②
なぜ型
なぜ〇〇なのか?
理由や原因を掘りたいとき
→ サンプル③
検証型
〇〇はすべて△△なのか?
思い込みを確かめたいとき
→ サンプル①
比較型
AとBでは何がちがうのか?
ちがいから考えたいとき
→ サンプル④
問いはこうやって磨かれる
最初から良い問いは出ません。ビフォー→アフターで変化を見てみよう。
「?」で終わる形にする
食品ロスについて
どうしたら学校の食堂の食べ残しを減らせるのか?
「〜について」は調べたら終わってしまう。疑問文にした瞬間、探究が始まる。
対象をしぼる
どうしたら地球環境を守れるのか?
どうしたら私たちの学校から出るごみを半分にできるのか?
大きすぎる問いは、場所・人・期間をしぼると、自分の手で調べられる問いになる。
開いた問いに変える
スマホは勉強に悪いか?
なぜ勉強中にスマホを触りたくなってしまうのか?
「はい/いいえ」で閉じる問いは、「なぜ」「どうしたら」に変えると考えが広がる。
AIメンターとの対話見本
「分からない」から始めて大丈夫。詰まった生徒が、やりとりの中で問いと仮説にたどり着くまでを見てみよう。
場面1: テーマから「問い」が出てこない
サンプル②の班の例。テーマ「高校生と商店街の接点」までは決まったけれど、問いの形にできずに手が止まった場面。
テーマは決まったけど、問いって言われても何を書けばいいか分からないです。
大丈夫、最初はみんなそこで止まるよ。
まずは難しく考えず、テーマをそのまま質問の形にしてみよう。
「高校生と商店街の接点」を、?で終わる文にするとどうなる?
まず受け止めて、テーマをそのまま疑問形にするところから
えっと…「商店街に人を集めるにはどうしたらいいか?」とか?
いいね、ちゃんと問いの形になってるよ。
ただ「人」がちょっと広いかもしれない。おじいちゃんも観光客も、ぜんぶ入っちゃう。
この問いで、キミが一番来てほしいのは誰?
ダメ出しは全部まとめてではなく、直すのは1点だけ
うーん、自分たちみたいな高校生かな。放課後、どこにも寄らずにまっすぐ帰ってるし。
それ、すごく「自分ごと」でいいね。
じゃあ対象をしぼって「どうしたら高校生が地元の商店街に足を運ぶようになるのか?」。
これなら、誰に何を聞けばいいか見えてこない?
対象を「高校生」に限定して、自分たちで調べられる問いに
たしかに。高校生にアンケートとれそうだし、それでいきたいです!
よし、問いはこれで確定!
「?で終わる・具体的・調べる価値がある」の3つがそろったよ。
次は、この問いへの今の予想=「仮説」を一緒に立てていこう。
この対話で、右の「あなたの探究の軸」に「問い」が記録される: どうしたら高校生が地元の商店街に足を運ぶようになるのか?
場面2: 「仮説」=予想が出てこない
同じ班の続き。問いは決まったけれど、「予想なんて分からない」と固まってしまった場面。
予想って言われても…正解が分からないから書けないです。
正解じゃなくていいんだ、今の「たぶんこうかな」で十分だよ。
それを確かめるのがこの先の探究だからね。
そもそもキミ自身は、なんで商店街に行かないんだと思う?
「正解じゃなくていい」と前置きして、予想を出しやすくする
行く理由がないから、かな。欲しいものはコンビニとネットでそろうし。
正直でいいね。
裏を返せば「高校生向けの何かがあれば、行くきっかけになるかも」ってことだよね。
それをそのまま仮説の文にしてみようか。
生徒自身の言葉を裏返して、仮説の形に育てる
「高校生向けの商品やイベントがないから行かないだけで、きっかけがあれば行くのでは」…こんな感じですか?
うん、それで十分いい仮説だよ。
これで探究の軸が5つ、ぜんぶそろった。おつかれさま!
次はこの予想が本当かどうか、情報を集めて確かめていこう。
この対話で、右の「あなたの探究の軸」に「仮説」が記録される: 高校生向けの商品やイベントがないから行かないだけで、きっかけがあれば行くのでは
キミの「気になる」から始めよう
形がつかめたら、あとはAIメンターと話すだけ。
このタブを閉じて、ツールの画面に戻ろう。